土鍋コーディネーターが教える簡単で美味しい土鍋ごはんの炊き方
割烹や料亭など和食のお店では締めのお料理として土鍋ごはんが出てきたことはありませんか?
プロが作るようなご飯がお家で炊けたら…嬉しいですよね。
しかし、「土鍋ごはんって手間がかかりそう」「時間がかかりそう…」そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
実は「土鍋ごはん」はポイントを押さえることで、簡単に美味しく炊くことができます!
伊賀焼窯元 長谷園の土鍋コーディネーターである、竹村が土鍋ごはんのポイントをお伝えします。
ご飯を炊く前に必要な準備
記事の目次
土鍋でご飯を炊く前に少し準備が必要です。
美味しく炊く「土鍋」を用意する
肉厚で丸みのある土鍋が、お米を美味しく炊くことができます。
長谷園では火加減いらずで吹きこぼれなしの炊飯土鍋「かまどさん」をはじめ、「みそ汁鍋」と「ロースト土鍋」がおすすめとなっています。
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土鍋を使えるようにする「目止め」をする
目止めとは、使い始めの土鍋や水漏れする土鍋にお粥を炊き込む作業です。
お粥を炊くことで米のでんぷん質が土鍋の細かい気孔を埋め、水漏れを防ぎます。
特に伊賀土鍋は粗土を使用しているので、米の研ぎ汁ではなく、必ずお粥で目止めをします。
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炊く前に「お米を浸水」する
お米を研いだ後に20分浸水させます。
新米の場合約1時間必要です。
なぜ浸水が必要なのか書く・・・・・・・・・・・
土鍋でご飯を炊く
中強火(中火と強火の間)にかける
ふたとらない、など書く・・・・・・・・・・・
火の強さの目安(かまどさんなら、このライン!)的なこと書く・・・・
沸騰したら弱火で約7~8分
ふたとらない、など書く・・・・・・・・・・・
火を止め、15分蒸らす
蒸します。・・・・・・・・・・・
おこげの作り方
炊き上げ時間を1分前後のばすと、香ばしいおこげを作ることができます。
残ったご飯の保存や炊いた後の片付け
炊いたご飯を毎回食べきることができればいいのですが、少しずつ余ることも。
後からでも美味しくいただける保存方法と、炊き終わった後の土鍋の片付けの手順をご紹介します。
残ったご飯は「陶珍」で美味しく保存
土鍋炊飯をされる場合、ラップに包んで冷蔵・冷凍されることが多いと思います。
もちろん美味しく解凍はできますが、おすすめの楽しみ方は「おひつ」での保存。
長谷園では「陶珍」という「陶器のおひつ」がございます。
この陶珍を使って保管し、レンジで温めると翌日もベタっとせず一粒一粒がおいしいまま温め直すことができます。
陶珍は伊賀焼でありながら、木のおひつのように呼吸するため、ごはんの保存に最適です。
気孔が多い伊賀の粗土が水を含み、電子レンジの加熱で熱蒸気化し、ごはんを炊きたてのようにふっくらと温め直すことができます。
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片付けは中性洗剤使用で簡単すっきり
①たわしやスポンジ、中性洗剤使用で洗う
フッ素樹脂加工の釜やゴムパーツなどがある調理器具に比べると、楽にすっきりと洗うことができます
②しっかり乾かす
水分を拭き取り、土鍋の底面が上になるようにして、風通しの良い所でよく乾かしてください。
【もしも】焦がしてしまったら…
ぬるま湯を入れてしばらく置き、木べらで焦げを取り除いて洗ってください。2~3度繰り返すときれいになります。
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最後に
土鍋は見た目と雰囲気に相まって、イベント感を演出します。食事の時間だけでなく、調理の時間も楽しいものにしてくれます。
もう炊飯器には戻れない…!という方も少なくありません。
また土鍋は使い込むほど味が出てきます。
自分色のオンリーワンの土鍋に育っていくことも、使い続けることで出てくる楽しさの1つです。
ぜひ一度土鍋を手に取って「ご飯は土鍋で炊く」というライフスタイルを体験してください。